はじめに

命日や誕生日、結婚記念日、年末年始。カレンダーのなかには、大切なあの方やあの子を思い出す「特別な日」が、いくつもありますよね。その日が近づくにつれて、なんだか気持ちが落ち着かなかったり、理由もなく涙が出たり、体が重く感じたりすることはありませんか。
それは、決しておかしなことではありません。今日は、そんな「特別な日の波」とのつきあい方と、自分に優しく過ごすための準備について、お話ししたいと思います。
「アニバーサリー反応」とは
大切な方を亡くしたあと、命日や誕生日などが近づくと、心や体に変化が出ることがあります。これを「アニバーサリー反応」と呼びます。気持ちが沈む、涙もろくなる、眠れない、食欲がない、なんとなく体調がすぐれない。その日が来る数日前、ときには数週間前から始まることもあります。
自分でもはっきりした理由がわからないまま、つらさだけが先にやってくることもあるので、「どうしたんだろう、私」と戸惑ってしまう方も多いのです。
心と体は、ちゃんと覚えている
頭では「もう大丈夫」と思っていても、心と体は、大切な日のことを、ちゃんと覚えています。季節の空気や、匂い、音楽、街の景色、いつもと違うお店の飾りつけなど、ふとしたきっかけで、あの頃の気持ちがよみがえってくることもあります。
それは、あなたの心が弱いからでも、悲しみから立ち直れていないからでもありません。それだけ、その方やあの子を大切に想ってきた、あたたかい証なのです。「また悲しくなってしまった」と、自分を責めなくて大丈夫ですよ。
自分に優しく過ごすための「事前準備シート」
特別な日の波は、前もって少し備えておくだけで、やわらげることができます。そこで、書き込むだけで準備ができる「事前準備シート」をご用意しました。まずは、その日の予定を詰め込まないこと。そして、その日をどう過ごしたいか、先に決めておくことです。お墓参りでも、家で写真を眺めることでも、「何もしない」でも、どれも大切な過ごし方です。あわせて、頼れる人をひとり決めておいたり、自分がほっとできるものを用意したりしておくと、当日の心強さが変わります。
いちばん下の「自分への許可」には、「泣いても、何もできなくても、大丈夫」と書いてあります。書けるところだけで構いません。空欄があってもいいのです。印刷して、ペンで書き込んでみてくださいね。シートは、この記事の下からダウンロードできます▼

特別な日の事前準備シート
おわりに
特別な日が近づくと、心が揺れるのは、とても自然なことです。無理に元気に過ごそうとしなくても大丈夫。予定を入れなくても、何もできなくても、泣いてしまっても、それでいいのです。事前に準備をしておくことは、自分への、小さな思いやりです。
どうか、その日が来ても、あなたはひとりではないということを、忘れないでくださいね。
ハッピー相談室Az 大和 由起子
